オンラインストレージ、著作権分科会小委での議論
一般社団法人インターネットユーザー協会、津田大介氏の報告
「Internet Week 2014」で20日、「クラウド時代の著作権について考える」と題したセッションで、一般社団法人インターネットユーザー協会(MIAU)の代表理事、津田大介氏が、文化審議会著作権分科会の「著作物等の適切な保護と利用・流通に関する小委員会」で行われた議論を紹介した。
オンラインストレージは私的複製の範囲内? 著作権分科会小委での議論はまとまらず -INTERNET Watch
この「著作物等の適切な保護と利用・流通に関する小委員会」へは、私も何度か傍聴へ伺いました。
この小委員会では、権利者、事業者、利用者が一同に会しての議論の場として、ある意味、画期的と感じていました。
こちらの記事では、実際に小委員会へ、利用者として参加した一般社団法人インターネットユーザー協会(MIAU)の津田大介氏が、小委員会の内容をまとめたものとして、大変に参考となります。
津田大介氏は、小委員会を「残念な結果」と総括されています。
傍聴してきた私としては、権利者、事業者、利用者が、それぞれの立場からの主張を繰り返してる感じがして、議論が動いている感覚が、希薄であったように思います。
権利者側から、権利処理の集中管理団体の設立への提案がありましたが、個人的には、包括契約による、著作権利用料徴収を、クラウドサービスにおいても望むという、これまでの収益システムを固執するスタンスが明確になったように思います。
新たなサービスへ向けては、権利者もこれまでとは違った感覚や考え方で、権利処理や権利主張を行っていく必要があるのではないでしょうか・・・
津田大介氏も指摘していますが、
「1年間議論して、Dropboxのようなサービスは私的複製の範囲内であるという、当たり前のようなことを確認するだけだった」というのが、実感です。
小委員会が、どのような「まとめ」を行うのか、注目です。
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