2014年9月9日火曜日

著作権リテラシー

キャラクター無断使用

雑誌スタンドの画像


鳥取市のキャラクターとして公募で選ばれながら、お蔵入りとなった「かつ江さん」をご存知だろうか・・・

このキャラクターを、黒鉄ヒロシさんが、ご自身の連載漫画に登場させた。

かつ江さん:あまりに不憫…黒鉄ヒロシさん連載に2度登場 - 毎日新聞
かつ江さん:黒鉄ヒロシさん続編に意欲 鳥取市教委は抗議 - 毎日新聞

著作権は・・・


記事によれば、キャラクターの著作権は、鳥取市教委にあり、2次利用や2次創作、公表を禁止していた。

雑誌の編集部は「許可を求めれば断られると考えた。(すぐに公開中止になった事を)批評するために掲載した。批判があれば対応する」とのこと。

作者さんは「著作権は原作者の男性にあると誤解し、編集者から承諾が取れたと聞いて問題はないと思った」と話しているそうだ。

鳥取市教委は、当初、問い合わせや抗議はしておらず、公開中止を決めた経緯とは違った対応に疑問もあります。

編集部は「批判のためにやった」、作者さんは「知らなかった」ということですが、自身が著作物を取り扱う仕事でありながらの、この対応に、若干の違和感を感じます。

その後、編集者は市教委に無断使用について謝罪したとのこと。鳥取市教委は電話で「無断使用は遺憾」と抗議し、「今後の対応を検討中」としている。
意識の低い両者が、周りの反応で、慌てて動き出した感が強いですね。

著作権をビジネスの中心に据えていて、電子出版や海賊版対策などでは、正面から著作権を主張する出版者が、現実の業務では、「・・・だろう」的な理解で望んでしまう・・・
そんなあたりに著作権の難しさもあるようにも感じました。


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