2015年3月28日土曜日

「ドカベン」に待った!

銅像の撤去を申し入れ

キャッチャーの画像

水島新司さんの事務所


漫画家の水島新司さん、ご自身も野球好きですが、「ドカベン」や「あぶさん」などの野球漫画で有名ですよね。

新潟市の出身とのことで、商店街にキャラクターの銅像が設置されていましたが、事務所側から、著作権(許諾?)の見直し、とのことで撤去を求められているそうです。

ドカベン銅像 水島さん事務所が撤去申し入れ NHKニュース

記事によれば、「著作権の使用料は水島さんの厚意で無償でした」とのことです。

設置当時には、口頭での約束事のみで、製作、設置が行われてしまったんでしょうね。

新潟市側では、まさに「寝耳に水」でしょうね。
作家さん本人から、「どうぞ作って設置してください」と言われれば、それで完全に許諾を受けたように考えてしまいますね。
とくに、作家さん本人から「OK!」をもらっているということで、その感覚は強かったでしょう。

「著作権」というと、何となく、本人専属の権利のように感じてしまいますが、著作人格権以外は、財産権として、移転、譲渡が可能ですから、知らないうちに「著作権者」が、代わってしまっていることもあります。

作家さん本人が「無償で許諾」した利用について、明確に管理、把握しているケースは、まれかもしれません。
今回は、譲渡、移転での問題ではありませんが、事務所が、著作権を以前よりきちんと管理しようとするなかで、出てきたことかと思います。

とくに悪質な利用の事例と言ったものではなく、「許諾」もしくは「著作権料」の問題と思います。
互いの立場や、これまでの経緯、地元への貢献などの状況を考慮しての良い解決をしていただきたいと思います。

無償とは言え、契約書にて、著作権の使用に関する条件をきちんと確認しておくことの重要性を感じさせる出来事です。


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