iPS細胞などを用いた臓器再生
基本特許が成立
STAP細胞で、大きな注目を集めた再生医療ですが、iPS細胞を用いた臓器再生の基本特許が成立と伝えられました。
iPS細胞などを用いた臓器再生に関する基本特許が成立−東大 - QLifePro 医療ニュース
[東京大学[広報・情報公開]記者発表一覧
まだまだ、実用には時間がかかるのでしょうが、薬事法が「医薬品・医療機器等法」と改正され、これらの再生医療の分野を「再生医療等製品」としたことともシンクロしていて、今後の展開が注目されます。
対象となった技術、特許の詳しい内容はわかりませんが、
・・・「動物体内にヒト臓器を作製する技術」につきまして、東京大学が出願人となり複数の特許出願を行ってまいりましたが、このたびその基本特許といえる、iPS細胞などを用いた臓器再生に関する特許が・・・とのことです。
「動物体内にヒト臓器を作製する技術」って、ちょっとゾクゾクっとしませんか・・・
人間の臓器を作るわけだから、そう小さな動物ではないよなぁ・・・などと、妄想が膨らみます。
独占的実施権は、株式会社iCELL(本社:東京都港区 代表取締役社長:三輪玄二郎)が保有するとのことで、この会社さんと東京大学の共同開発ですね。
契約実務からは、「共同開発契約書」「特許独占実施契約書」なんかの存在が気になります。
さらに本特許では、上述の臓器作製方法に加えて、このようにして作製された臓器や動物に対しても権利が及びます。との発表もあります。
「作製された臓器」に特許権が及んでいるということは、臓器の移植を受ける患者さんは、特許権者と「特許権実施許諾契約」を結ぶのでしょうか・・・
実用では、様々な課題がでてくるのでしょうね。
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