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著作物等の適切な保護と利用・流通に関する小委員会
文化審議会著作権分科会 著作物等の適切な保護と利用・流通に関する小委員会の第3回を傍聴してきました。
文化庁 | 著作権 | 著作権制度に関する情報 | 文化審議会著作権分科会 | 文化審議会著作権分科会著作物等の適切な保護と利用・流通に関する小委員会の開催について
予定された議事内容は、以下です。
- 私的録音録画に関する実態調査について
- クラウドサービス等と著作権について
詳しい内容は、文化庁 ホームページにて公表されるでしょうから、そちらにて確認して下さい。
私的録音録画に関する実態調査について
一般社団法人日本音楽著作権協会 JASRAC、一般社団法人 日本レコード協会、公益社団法人 日本芸能実演家団体協議会(芸団協)の連名で、昨年度に公表された、私的録音録画に関する実態調査について(株式会社野村総合研究所提出資料)をもとにした「「私的録音録画に関する実態調査」の結果をうけて」といった資料の説明がありました。
これは、PC の HD や、携帯プレイヤーなど、私的録音補償金の範囲外の私的録音の状況を把握しようとするものだそうです。
説明資料によれば、MD が主流の 2002年から、PC が音楽データの保存場所の主流となった、2014年では、3倍以上になっており、国民全体の1年間の音楽データの録音回数を「58億曲」と試算しています。
これに対して、「積算的に数字を積み上げる方法での把握は適当でない。」との指摘も出ていました。
個人的な意見ですが、やはり「こんなにたくさん録音されているから、CD が売れなくなって、我々は困っていますよー!」「補償金を、PC、HD、携帯プレイヤーにも課してくださーい!!」と聞こえてしまいました。
クラウドサービス等と著作権について
クラウドサービスは、もうどんどんと普及してきていて、早急に対応しなければならない課題であると思います。
今回は、消費者の立場からとして、インターネットユーザー協会と主婦連合会から、意見表明がありました。
クラウドに関しては、かなりのヘビー・ユーザーであると自認する私ですので、消費者目線の意見表明には、「自由に、新しいサービスの利便性を享受したい」というのが、基本姿勢として同様に感じられました。
個人的に、特に指摘しておきたい点は、インターネットユーザー協会から表明された、以下の3点です。
- クラウドサービスの今後を十分に把握した上で、未来を見据えた制度設計をすべきである
- 著作権に関する議論にも技術的な検討をする組織が必要である
- クラウドへ自分のファイルを保存する行為は私的複製の範囲内と理解すべきである
クラウドに関する議論は、まだ、サービス内容の類型分類を整理し、ヒアリングが行われている段階です。
まだまだ、時間がかかりそうな印象でした。また、このクラウドの議論に、先の音楽3団体から、補償金に絡めた意見が出たりして、傍聴していて、この2つの議題が、交錯しているように感じました。
途中、JASRC から、「共有機能を持ったサービスであれば、国内、国外を問わず、著作権使用料を徴収することも考えられる」。つまりは、Dropbox のようなサービスにも、著作権使用料を徴収するといった、勇ましい意見が出ました。さすがに、これは慎重な対応となりましたが・・・
個人的に、クラウドサービスを、大変な利便性があるサービスと捉え、積極的に利用していきたいので、様々なクラウドサービスが展開できるような法整備をおこなってほしいと思います。
今後も、出来るだけフォローしていきます。
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