2015年3月26日木曜日

「春一番」がふいた・・・?

カラオケでも復活

桜の花

今年からは「春一番」が唄える!!


JASRAC に絡んだ、著作権のお話です。

日刊ゲンダイ|キャンディーズ「春一番」 3年間カラオケから消えていた理由

キャンディーズの代表曲「春一番」が、約3年間も通信カラオケで歌えなかったことをご存じか?
はい、知っていました。

作家さんが、JASRAC との契約を行わずにいたので、カラオケ事業者が個別での許諾を受ける作業を行わずに、カラオケ楽曲から外していました。

作家さんが、活動拠点をアメリカへ移していることも、許諾を受ける作業の困難さに関わったのかと思います。

JASRAC は、楽曲使用料の徴収に関しては、「包括的契約」を結び、その基準に基づいて、「はい、いくら・・・」と徴収して、管理している楽曲が、その事業では、自由に使える、という形を推奨しています。
ですから、多くの楽曲をその事業の対象とするカラオケなどでは、個別に楽曲の使用許諾をとっていくということは、業務管理の面からも、使用料の面からも、現実的でない訳です。

JASRAC の影響は、こんな風に間接的に、音楽を楽しもうとする我々にも関わってきているんですね。

今回は、作家さんが、「著作隣接権」ということへの気づきを狙っての事とコメントしていますが、自分の楽曲の扱われ方に対しての疑問や問題意識からのものと思います。

著作権法では、目的を以下のように定めています。
(目的)
第一条  この法律は、著作物並びに実演、レコード、放送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め、これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与することを目的とする。
はじめから、「著作権」と「著作隣接権」とが、並列する形で定められてはいますが・・・
大本は、「著作者の権利を守る」ことであると思うのですが・・・


しかし、春の足音を感ずるようになってきたこの時期に、「春一番」が唄えるようになったことは、素直に喜んでしまおうと思います。



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